死をテーマにした心温まるアドベンチャーゲーム。2020年ゲームアワードでインディー賞を獲得した話題作‼
Spiritfarerはどんなゲーム?

Spiritfarerは死をテーマにしたマネジメントアドベンチャーゲームです。
魂の旅人(スピリットフェアラー)の「カロン」の後任となった主人公ステラは、迷える魂を新しい世界へと送り出すため快適な生活や食事を提供したりするのが仕事です。
朝起きた時の”おはよう”から始まり”お腹減ったー”等の対人間としての会話もしっかりとあります。
魂といっても中身は人間、食べ物の好き嫌いは当然あり同じ食事ばかり提供していると口にはしてくれません。
次第に心を解放してくれると自分だけの部屋が欲しいとお願いされるので、そこはしっかり対応していきましょう。
自分の好きなように住人(魂)の部屋やさらには畑やキッチンといった施設もあるので思い通りの船上生活を実現・カスタマイズすることもできます。
住人とのスキンシップの特徴としてあるのが”ハグ”システム。
これが見ているだけですごく癒されます。
そして…最後は別れ…
出逢いがあれば別れもある。
改めて別れのシーンの大切さを教えてくれる、そのシーンはゲームとは思えないほど美しい映像と音楽でプレイヤーの心を揺さぶります。
手書きアニメーションを得意としているカナダのゲームスタジオ“Thunder Lotus Games”の世界観を堪能あれ。
前任者“カロン”の仕事を引き継いだステラ ミニゲーム形式で魂のお手伝い 手書きアニメーションの美しさ。細部までこだわりを感じる。 舞台となる船には多くのお手伝い施設が建築できる。 船の移動中は釣りでもしますか⁈
【キャラ紹介】魂ごとに思い残したことがあり、その思いを叶えるのが仕事

魂として出会うのは動物の姿をしているユニークなキャラクター達。
陽気なカエルやお年寄りのハリネズミ。好奇心旺盛な8歳の少年のキノコ。
見た目が可愛らしいのはもちろんありますが、キャラクターごとの個性もしっかり感じられてプレイヤーをグッと世界観に浸してくれます。

いつもステラの仕事のことを助けてくれる姉さん的キャラクター“グウェン”
見かけるたびにタバコを吸ってどこか寂し気な、そんな彼女も実は父親とうまくいかなかったという悩みの種が…
無事ステラはお手伝いできるのか⁈

いつも明るい話題で周囲を楽しませてくれるキャラクター“アトゥル”
日用大工が得意でステラをいつも助けてくれます。
食べるのが大好きでなんでも食べる、そんな彼に悩みはあるのか‥‥

2人で1つの兄弟“ブルースとミッキー”
言葉遣いがとてつもない位凶器で、怖いなーという印象の彼らだがそんな彼らの生い立ちは⁈
どうしてそうなったのか理解してあげると解決できるのかもしれない。。
【地域紹介】日本風な地域が存在する⁈
基本的には船の上で生活し色々な地域に行き、魂との出会いがあったり、魂の思い出の地へと行ったりします。
例えば…過酷な労働を虐げられている労働者の町へ行き、ストライキ現場を目撃・手助けしたリ…
芸術家ばかり住んでいるような街並みの場所へ行ったり…中世の街並みの場所へ行ったりと…
そんななか昔の日本風な街並みの場所もあります。
我々日本人にとってもどこか懐かしい和の世界観のような場所がこのゲームに存在します。
どこか中世風な街並み 心まで冷えそうな雪のマップ 未開の地のような森林地帯
【仕事内容】畑に菜園‥羊の世話から牛の世話と、やるべきことがたくさんある

住人のお世話は日常の会話や食事、思い出の地へ行くことばかりではありません。
住人が増え船が小さくなってきたなと感じたら、船を大きくする改良もしなくてはなりませんし…
住人が船にこの施設が欲しいとお願いしてくれば、その施設を建てなければいけませんし…
住人の部屋をより快適にするために。家具なども作らなければいけませんし…
とにかくやることは多いです。
ゆっくり住人の願いを聞いてあげてもいいですし、早く叶えてあげても良いですしそこはプレイヤーの自由です。

繊維から糸を紡いだり糸から織物を作る施設です。
ニワトリは卵を産んでくれる! 毎日餌を与えると毛を刈りとれる! 牛のミルクは調理にも使える!
家畜に餌を与えて、繊維やミルク・卵を収穫します。

様々なモノを粉砕する小屋です。色々なモノを粉砕できるので試してみては。
【醍醐味】魂の願いを叶えてあげると…最後はお別れ…

このゲームの最大の見せ場‼
住人の心が満足すると最後は新しい世界へと旅立っていきます。
エバードアという新しい世界へ旅立てる場所へ向かい、最後の別れを迎えます。
エバードアに向かっているときの最期の住人との会話…
これがステラの仕事ですが、住人と永遠に会えなくなると考えると切なくなる感動のシーンです。
小舟の中の最期の会話シーン。 別れる直前に感動のハグ!!
このシーンだけで心に来ます!別れた後は星になったのかな⁈
Spiritfarerのプレイ感想
オススメ度
死をテーマにしたゲームだけあって、なんだか切ない気持ちになるゲーム。
キャラクターごとの特徴も際立っていて、自然と愛着が湧いてくるキャラが見つかることでしょう。
このゲームの醍醐味は…なんといっても別れのシーン‼
この別れのシーンを見るだけで今でも自然と涙がこぼれてきます。
ゲームで涙がこぼれるなんて…私の涙腺弱くなっちゃったかな。
それくらい映像と音楽が感動を生み出している。
やっぱりハグなんですよ…ハグって最高の癒しだなって改めて感じることが出来るゲームです。
他にはシミュレーション要素があったのも楽しめました。
作ったモノはほぼほぼストーリーにしか使わないのですが、最初はむやみやたらに作物を作り続けたり、釣りで魚を釣り上げまくったり…と本編から脱線しまくりでしたね。
余談ですが…海外サイトでこのゲームのキャラクターの人物像が確認できます。
本編では明らかにならない考察?が公開されているのですが、それを見てからさらにプレイするとよりキャラクターに感情移入しやすくなって、新たな感動が味わえますよ。
ご飯食べる姿は可愛かった。 とにかく映像がキレイ 私が一番好きなシーン。BGMも最高でした!
シナリオ面の感想
死をテーマにしたゲーム。思い残したことがある魂(キャラ)のお世話をする主人公ステラ。
その魂(キャラ)の願いを叶えてあげることで成仏?させるのがステラの仕事。
迷える魂と出逢い、そして最後は必ず別れが訪れる。。
この魂一つ一つにちゃんと個性があって別れの時にしっかり感動が生まれてくる。
別れ方も魂ごとにいろいろな方法があり、特にアトゥル…
最後はちゃんと私の手で成仏してーーってなりましたね。
実はアトゥルは死ぬ前の現実の世界でもステラの前から忽然と姿を消したようです。
そして…今回もステラの前から忽然と姿を消しました。
生前のアトゥルは何をやっても心が満たされることがなく、ステラによく人生の楽しみ方を説いていたようです。
“夕日って綺麗だね。夕日を見ているだけでこんなにも人生が美しくなる”みたいなことをステラに教えていたようです。
しかし…そんなアトゥルでしたが本人は心が満たされていなかったようです。
それが原因でステラの前から忽然と姿を消したのかは不明ですが、少なくとも魂の世界のアトゥルは最後こそ忽然と姿を消しましたが、アトゥル開催の最期の食事会はアトゥルの心を満たしたのではないでしょうか。
その証拠に、後日アトゥルの部屋から魂の花が見つかります。
アトゥルの教えを受け継いだステラは立派な仕事を終えたと感じました。
次にスタンリー‥‥彼は純粋に最後の別れは感動のシーンに見えました。
スタンリーは不治の病に侵された8歳の少年。現実世界の彼はその病に勝つことが出来ず、ママとパパのもとから離れていきました。
そんな彼の最期の言葉が“ママとパパに会いたい…”
そりゃー会いたいでしょ‼8歳の少年ですよ‼
スタンリーはステラが実際に看病した患者さん。スタンリーは実際の世界ではなくなってしまったけど、ステラの心の中でも生きていて、魂の世界で再開し無事成仏されましたとさ。
ステラさん、お疲れ様です。
このゲームにはいろいろな考察がありますが、私はそういう風に解釈しています。
最後にサマー…
彼女は若い頃に働いてた化学薬品工場での勤務が原因で癌に侵され亡くなります。
魂の世界で必死に戦っていたドラゴンはおそらく癌を表しているのだろう…か⁈
操作性の感想
アクション要素がたくさんあるこのゲームの操作性は快適です。
物語を進めていくと、ステラ自身のアクションが増えていき行けなかった場所へ行けるようになっていきます。
物語の終盤になってくると難易度高めのアクションが用意されているので、もしかしたら苦手な方はつまづいてしまうかもしれません。
システム面の感想
- 畑や菜園・果樹園などシミュレーション要素が楽しめる
-
RYOTA
畑で採った野菜を料理することも出来、作った料理を住人に食事として出すことも出来、とても楽しめました。
- アクション要素強めのミニゲームが楽しめる
-
RYOTAジョヴァンニの隕石のミニゲームの映像と音楽には感動したな。。
アリスのミニゲームも可愛らしさがあるのにとても神秘的で魅了されました。 - 個性豊かなキャラクターがそろっている
-
RYOTA船に来るまで住人の姿は確認できないんですよ。これがドキドキ感を演出している
- バス停があるのでマップ移動も快適
-
RYOTA前まではマップ移動画面では町の地名等は表記されず少し面倒だったのですが、今はアップデートされ地名が出るようになったのでより簡単にマップ移動が行えるようになりました。
- 結構な頻度でバグが起こる‥‥
ビジュアル面の感想
カナダのゲームスタジオ“Thunder Lotus Games”の手書きアニメーションの映像作品。
細部にもこだわりが感じられ、特にキャラクターのしぐさなんかは見ているだけで魅了されるほどこだわりを感じられました。
初見は気持ちが悪く見えるキャラクターも、一緒に船上で生活し心の距離を縮めていくと最後の別れのシーンではキャラクターが愛おしく見える。
そんな技術もあるのかな…なんて考えたりします。
音楽面の感想
心に残るような、さらにはリピートしたくなるような名BGMはなかったですが、映像とすごくマッチしたBGMはこのゲームを感動作にしたBGMといっても過言ではないでしょう。
何度も言いますが…別れのシーン…
あのシーンが感動になるのは背景で流れているBGMが大きく関係しているでしょう。
コメント